
壱岐高校野球部監督の坂本徹さんは、どんな経歴の持ち主なのだろう。
壱岐高校が2025年の選抜大会出場を決めたこともあり、坂本徹監督の経歴に注目が集まっています。
この記事では、坂本徹監督の経歴はもちろん、チームを立て直した指導法や2024年秋の快進撃の要因を掘り下げてお伝えします。
ぜひ読み進めてください。
目次
坂本徹(壱岐高校野球部監督)の経歴を紹介
この章では、坂本徹監督のプロフィールや選手時代・指導者時代の実績をお伝えします。
プロフィール
- 生年月日:1984年5月25日
- 年齢:40歳(2025年2月時点)
- 出身地:長崎県
- 出身高校:波佐見高校
- 出身大学:びわこ成蹊スポーツ大学
- 担当科目:保健体育
壱岐高校の坂本徹監督
監督だけでなく選手たちも出場が決まる瞬間を待ちわびていたのが伝わります。 https://t.co/45EG4sK4eN
— 野球は永久に不滅 (@base_ball_daizi) February 21, 2025
長崎県の公立教員になる場合は、3年~6年は離島勤務をするという定めがあります。
坂本監督は春で赴任6年目を迎えるが、長崎県の教員は必ず3年から6年は離島勤務をしなければならない。家庭の事情などを考え、条件の合う離島の中で最も野球が盛んなのが壱岐だった。(<21世紀枠候補校紹介>より)
甲子園出場に導いた坂本徹監督は、壱岐高校だけでなく壱岐市のヒーローです。
選手時代
坂本徹監督自身は波佐見高校時代、2001年夏(2年時)に2番センターとして甲子園に出場しています。
2001年夏と言えば、日大三が強打で勝ち上がり初優勝を決めた年です。
波佐見高校は、甲子園初戦で佐野日大高校に1-4で敗れました。
大学時代は「甲子園ボーイ」のプレッシャーと闘いながら努力を重ね、4年時にはチームの一部残留を決める活躍をしました。
指導者時代
坂本徹監督の野球部指導者としての経歴は、以下の通りです。
- 2012年~:島原翔南高校監督
- 2013年~:佐世保南高校監督
- 2018年~:西彼杵(にしそのぎ)高校監督
- 2020年~:壱岐高校に赴任し同年8月から監督
壱岐高校野球部に監督になって以来、2021年夏と2022年にチームをベスト8に導きました。
その後は苦戦を強いられます。
2023年春・夏ともに3回戦まで駒を進めるものの、2023年秋から2024年夏まで3大会連続で初戦敗退。
そのような逆境の中でチームを立て直し、甲子園出場に導きました。
坂本徹監督が壱岐高校野球部を立て直した指導法
負けが続いていたチームを立て直せたきっかけの1つが、以下の内容です。
昨夏(2024年)の新チーム発足後、坂本は新たな取り組みを始めた。最上級生一人一人に打撃、走塁、守備のリーダーを任せ、練習メニューを決めさせる。練習後のミーティングではリーダー一人一人に、その日出た反省や感想を全員の前で話させる。「自分の行動に責任を持ってもらいたかった」(「立役者」は40歳の指揮官 初の甲子園出場の長崎・壱岐 選手の意識向上、指導も変化 より)
後述の「快進撃を繰り広げた理由」でも触れている通り、壱岐高校には実力のあるメンバーがそろっています。
ですが、実力者がそろったからと言って勝ち上がれるほど、高校野球は甘くありません。
地方大会では毎年のように、番狂わせが起きています。
やはり、選手1人1人が自覚と責任をもって取り組めば、成長スピードが早まります。
練習メニューを自分で決める場合、うまくいかなければ自分たちの責任です。
誰かのせいにすることはできません。
当事者意識をもって練習すれば、どんどん技術を吸収できます。
それだけでなく、主体性が育まれ1人の人間としての成長も見込めます。
坂本徹監督は、選手の技術力だけでなく人間としての成長も見越して指導されたのでしょう。
実際に結果を出したことをふまえると、監督も選手も責任感を持つことの重要性を実感したことが、チーム成長の要因と言えます。
壱岐高校野球部の戦績&快進撃の要因を解説!
この章では、野球部の戦績や2024年秋に強豪校から次々と勝利した理由を解説します。
2024年秋の戦績
2024年秋の戦績は、以下の通りです。
- 県大会2回戦:壱岐12-1佐世保南
- 県大会3回戦:壱岐10-0島原中央
- 県大会準々決勝:壱岐2-0創成館
- 県大会準決勝:壱岐3-0大崎
- 県大会決勝:壱岐4-6海星
- 九州大会1回戦:壱岐6-3専大熊本
- 九州大会準々決勝:壱岐2-9エナジックスポーツ
前年度(2024年)のチームは公式戦で1つも勝てていない状態で、新チームを迎えました。
県大会2回戦で、2023年夏以来の公式戦勝利を挙げた後は快進撃が続きます。
準々決勝で2024年夏に甲子園出場を果たした創成館に勝利し、準決勝では2024年夏ベスト4で甲子園出場経験がある大崎高校相手に完封勝利。
地元の島では相当盛り上がっていたことでしょう。
九州大会に進み、初戦は熊本大会1位通過の専大熊本を下しました。
このように、2025年度の壱岐高校野球部は確かな実力を備えていることが分かります。
チームが快進撃を繰り広げられた理由
では、なぜ壱岐はこれほどの快進撃を繰り広げることが出来たのでしょうか。
快進撃の要因の1つは、地元の実力者が集まったことだと考えられます。
壱岐高校野球部メンバーは地元の中学から進学していますが、その中で郷ノ浦中学校と勝本中学校は輝かしい実績を残しました。
実績の内容は、以下の通りです。
- 郷ノ浦中学:2022年春に行われた九州中学生選抜軟式野球大会で優勝
- 勝本中学:2022年夏に行われた県中学校総合体育大会で優勝し、その後九州大会3位の成績を残して全国中学軟式野球大会に出場
2022年というのは、2025年春に甲子園に出場する新3年生が中学3年生だった時です。
2025年春時点の野球部メンバー(21人)の中で、郷ノ浦中学出身者が8人、勝本中出身者が8人います。
いわば、21人中16人が春・夏のいずれかで九州大会に出場しており、まさに黄金世代です。
これだけの実績を残していれば、他地域の強豪校からの誘いもあったことでしょう。
そんな中で、地元に残ったメンバーが大活躍を繰り広げ甲子園出場を手にしました。
選手たちの喜びが伝わってきます。
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まとめ~坂本徹監督の今後にも注目~
今回は、坂本徹監督の経歴や、壱岐高校野球部が甲子園出場を勝ち取れた要因を解説しました。
この記事のポイントを以下にまとめておきます。
- 坂本徹監督は選手として甲子園に出場した経験がある
- 今まで長崎県内の4つの高校で野球部監督を務めてきた
- 監督が指導方針を見直したことで、選手たちに自覚と責任感が芽生えた
- 地元の有力選手が壱岐高校に集まり、2024年秋は強豪校から次々と勝利を収めた
坂本徹監督は公立高校の教師であるため、将来的に別の学校に移動する可能性があります。
壱岐高校での指導だけでなく、今後の赴任先でどのような実績を残すのか見ていきたいです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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