
野球の代打とは何のことだろう?
代打逆転サヨナラ満塁ホームランや代打オレについても気になる!
この記事を読んでいる方は、このようなことを考えているのではないでしょうか。
代打のルールだけではなく、プロ野球における代打のエピソードを知ることで、野球に対する興味がわいてきます。
今回は、代打のルールだけでなく、代打逆転サヨナラ満塁ホームランや代打オレにまつわるエピソードなども紹介します。
ぜひ、最後まで読み進めてください。
目次
野球の代打とは?
もともと出場していた選手に代わって打者として出場する選手のことを、代打と言います。
代打が適用されやすいのは、以下のような状況です。
- 打席に向かう選手(A選手)は、バッティングがあまり得意ではない
- 試合の流れをふまえると、どうしても得点したい場面でA選手に打席が回ってきた
- ベンチにはバッティングが得意な選手が控えている
特に、試合の終盤で代打の選手が出場するケースが多いです。
プロ野球であれば、投手に代打が送られるケースをよく見かけます。
なぜなら、プロ野球の場合、投手はふだんバッティングの練習をしていないからです。
代打のルールに関するよくある質問と回答
この章では、代打のルールに関して多くの方が疑問に感じる内容を1つずつ解説します。
代打後の守備はどうなるのか?
代打で出場した選手は、その選手と交代した選手が守っていたポジションにつきます。
例えば、セカンドを守っている選手に代打が出されたとしましょう。
その場合、代打で出場した選手はセカンドを守ります。
とはいえ、「セカンドの選手に対して代打を出したものの、代打で出場した選手にレフトを守ってもらいたい」というケースも考えられるでしょう。
上記のような場合は、以下のような手順で選手を代えます。
- 代打の選手はレフトに入る
- レフトの選手がセカンドに入るか、レフトの選手を別の選手に代えてセカンドを守ってもらう
原則として、交代前の選手のポジションに入るということを理解しておけば大丈夫です。
DHの選手に代打を出せるのか?
DHの選手にも代打を出せます。
その場合、代打で出場した選手はDHの選手の打順に入ります。
もし、DHの選手の代打で出場した選手を守らせたい場合は、DHを解除しなければなりません。
代打の代打とは何なのか?
代打の代打とは、代打として出場した選手の打席が完了する前に、代打として選手を出場させることです。
以下の記事で代打の代打におけるルールや記録をなどをくわしく説明しているので、ぜひご覧ください。
プロ野球の印象的な代打エピソード
この章では、代打にまつわるプロ野球での印象的なエピソードを3つ紹介します。
代打逆転サヨナラ満塁ホームラン
代打逆転サヨナラ満塁ホームランと言えば、2001年に近鉄バファローズにいた北川博敏さんを真っ先に思い浮かびます。
勝てばリーグ優勝が決まる試合で、対戦相手はオリックス。
(当時、近鉄とオリックスは合併していませんでした)
9回裏、3点ビハインドの状況で近鉄の攻撃を迎えます。
チャンスが広がり、ノーアウト満塁の場面で北川選手に打席が回ります。
カウント1ボール2ストライクで迎えた4球目。
フルスイングをした北川選手の打球はそのままスタンドへ飛び込みました。
「代打逆転サヨナラ満塁」に加えて「優勝決定ホームラン」となりました。
北川選手は1995年から2000年まで6年間阪神に在籍しており、この年までプロ通算ホームランは0本!
近鉄に移籍した2001年に、プロ初ホームランを放ったのです。
その後、2012年まで現役を続けたことをふまえると、代打逆転サヨナラ満塁ホームランは「人生を変えたホームラン」と言えます。
ちなみに、プロ野球選手の中で代打逆転サヨナラ満塁ホームランを打った選手は、北川選手以外に7人います。
(チーム名は、代打逆転サヨナラ満塁ホームランを打った時に所属していたチームです)
- 樋笠一夫(読売ジャイアンツ)
- 藤村富美男(大阪タイガース)
- 広野功(読売ジャイアンツ)
- 柳原隆弘(近鉄バファローズ)
- 藤田浩雅(阪急ブレーブス)
- 藤井康雄(オリックス・ブルーウェーブ)
- 長野久義(読売ジャイアンツ)
「代打逆転サヨナラ満塁+優勝決定ホームラン」を記録したのは、北川選手のみです。
これからも語り継がれる伝説の1つだと感じています。
代打オレ
「代打オレ」と聞くと、ヤクルトスワローズで選手兼任監督を務めた古田敦也さんを思い浮かべる人が多いでしょう。
代打オレというのは、別の選手に代わって自身(監督)が代打に出ることです。
監督ならではの特権と言えます。
代打オレに関して、古田さんは「エンタメの要素があった」と以下の動画で語っています。
選手兼任監督はやるべきことが多くて大変なので、今後は出てこないかもしれません。
代打の切り札
代打の切り札とは、代打としてチームを勝利に導くことを期待された選手です。
チャンスの場面で代打の切り札が登場すると、球場が大歓声に包まれます。
2025年時点において現役選手の中で代打の切り札と言えば、以下の選手です。
- 松山竜平(広島カープ)
- 原口文仁(阪神タイガース)
- 川端慎吾(ヤクルトスワローズ)
チームだけでなくファンの期待を一身に背負ってバッターボックスに向かう姿を見ていると、鳥肌が立ちます。
球場に足を運ぶ機会があれば、代打の切り札と呼ばれる選手が出場した時の雰囲気を味わってください。
代打に関する忘れられない思い出
この章では、学生野球の場合、代打として出場したければ監督にアピールすることも大切だと学んだ時のエピソードを紹介します。
現在、中学校や高校で野球部として活動している方は、ぜひ参考にしてください。
中学2年生のころの練習試合での出来事です。
私は1試合目はスタメンとして出場したものの、2試合目はベンチスタートでした。
(中学・高校の練習試合の場合、基本的には1日2試合行います)
1試合目にヒットを打っていたこともあり、2試合目は代打として出場したいと思いました。
とはいえ、これまで代打として出場する機会はありませんでした。
いつも決まった選手が代打に選ばれていたのです。
「どうすれば代打として出場できるのだろうか?」
そんなことを考えていると、あることに気づきます。
それは、いつも代打に選ばれている選手は、試合中にスペースを確保して素振りをしていたのです。
そこで私も、イニングの間に素振りをおこなってみました。
素振りの目的は、2つあります。
- バットを振れる状態にするため
- 出場の準備ができていることを監督に示すため
監督としても、何も準備していない選手を試合に出場させることにためらいを感じるものです。
私の出場への意欲が伝わったのか、最終回に代打として出場できました。
たしかに、監督に向かって「ボクを試合に出してください」と直接伝えるのは勇気が必要です。
なかなかできることではありません。
ですが、素振りをしている様子を見てもらうのは可能です。
もし、スタメンでなくても代打として試合に出場したい場合は、今回お伝えしたエピソードを参考にしてください。
まとめ~代打は試合の流れを一気に変える!~
今回は、代打のルールや印象深い代打エピソードにまつわる内容を解説しました。
記事内容のポイントを、以下にまとめておきます。
- 代打で出場した場合、交代した選手が守っていたポジションに入る
- DHの選手に代打を出すことや代打の代打も可能である
- 代打逆転サヨナラ満塁ホームランを記録したプロ野球選手は8人いる
- その中で、北川博敏さんのエピソードは未だに語り継がれている
- 代打オレとは、古田敦也さんにまつわる話である
- 代打の切り札が登場すると、球場が盛り上がる
今後も、代打に関するさまざまなエピソードが登場するかもしれません。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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